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◯作品データ 公開日:1949年1月25日(東宝配給/製作:東宝・藤本プロ) 尺数:10巻2775米 スタッフ 監督:亀井文夫/製作:藤本眞澄/協力製作:伊藤武郎+井手俊郎/原作:徳永直「ひとりだち」/脚本:水木洋子+八住利雄/撮影:宮島義勇/美術:安部輝明/録音:保坂友明/照明:伊藤一男/音楽:飯田信夫 キャスト 源造(薄田研二*1)陽子(岸旗江)保雄(市川昇)玉子(草間晶子)木村たき(田村秋子*1)同 周平(沼崎勲)奥田(望月伸光)奥田の妻(浜地良子)とり(出雲八重子)あや子(沢村契恵子)君子(立花満枝)輝坊(木匠久美子)咲子(若木悦子)村田(志村喬)勝野(有木三太)大貫(三島雅夫) ※日本映画紹介(キネマ旬報1948年4月上旬号)を参考にした *1:長期の製作中断を経ているため、完成作品ではそれぞれ田中栄三、毛利菊枝に変更されている。また、上記以外に千石規子、馬野都留子も出演している。 ◯封切成績 キネマ旬報1949年3月上旬号「映画館」より 渋谷東宝 108万6000円 6館総計 432万4216円 作品価値の強み キネマ旬報業界特報第48号(1949年2月11日発行)「作品記録」より 築地映画 49万7520円 富士館 60万2464円 新宿東宝 98万9756円 渋谷東宝 108万6000円 本所映画 63万7568円 池袋東洋 51万0908円 映画年鑑1950年「封切成績一覧」より 4館 17万6472人 ◯シナリオ 民友社シナリオ叢書 女の一生(八住利雄・民友社・1949年1月20日発行) ※「戦争と平和」「女の一生」「母と子」を収録。「母と子」は山本薩夫監督で撮影準備中であったが東宝争議で流れ、後に東映で『嵐の中の母』に改題して映画化。 ◯同時代批評 映画「女の一生」―割り切れることへの疑ひ―(平井雄次・歌と観照1949年2・3月号) 団体観覧と観客組織 これからの興行(キネマ旬報業界特報第48号・1949年2月11日発行) 「女の一生」の分析――真冬の京都から――(吉村公三郎・映画季刊第2集・季節社・1949年2月28日発行) 作品研究 女の一生(小林桂三郎・映画季刊第2集) 特集・映画批評 女の一生(キネマ旬報1949年3月上旬号) ※岩崎昶「型を破った様式」、北川冬彦「ラストの誤算」、佐多稲子「日本の生活」。 映画時評 『女の一生』の問題(署名「S」・世界評論1949年3月号) 映画評 女の一生 村の妹へ(増淵玉枝・農村文化・農山漁村文化協会・1949年4月1日発行) 日本映画月評 後味について(双葉十三郎・映画芸術1949年4月号) →日本映画批判 一九三二 - 一九五六(トパーズプレス・1992年8月10日発行)に収録 三つの「女の一生」(牧瀬菊枝) →美しき実りのために:一主婦党員の記録(學生書房・1949年6月25日発行)に収録 本年度の映画界を顧る(映画評論1949年12月号) ※対談:登川直樹・清水晶・今村三四夫 一九四九年度総決算(キネマ旬報1950年2月上旬号) シナリオ作家展望(滋野辰彦) 日本映画発展のために(北川冬彦) リアリズムの追求(持田米彦) 特集 一九四九年度の総決算(映画芸術1950年3月号) 日本映画の一年(山村謙一) 四九年度日本映画のカメラについて(持田米彦) 新人論壇 感傷について(佐藤忠男・映画評論1950年4月号) ◯受賞 キネマ旬報ベスト・テン1949年度 日本映画第7位 1位:岩崎昶、時実象平、山内達一 2位:井澤淳、早田秀敏 5位:旗一兵、松村英雄 7位:足立忠 9位:飯田心美、大塚恭一、清水千代太、谷村錦一、津村秀夫、村上忠久 10位:北川冬彦、小林勇吉 都民映画コンクール(東京都教育庁・東京新聞社) 第5回コンクール(1949年上半期)作品賞第2位 ◯井手俊郎の述懐 本誌の七月号「日本映画の性格」の中に、「きけわだつみの声」の手法にはあきらかに歌舞伎を思わせるものがあり、「この古めかしい感覚は、同じ急進的な監督である亀井文夫にも著るしい。印刷労働者の日常を描いた “女の一生” はその一つで、それは “きけわだつみ” ほどではないにしても、ところどころ “新派劇” ないしは “曾廼家劇” を思わせる手法が見られるのである。」と述べられてあります。 実は、あの映画が出来た頃、例の東宝のストライキの前、私は東宝の撮影所で、プロデューサーと云つても、勿論、たゞ、企画と製作担当といつたような仕事をしていて、その「女の一生」をやつていたんですが、その時亀井さんといろいろお話をしている間に、新派でも、歌舞伎でも、曾廼家でも、浪花節でも、流行歌でも、何でもかでも取り入れてみようじやないかということになつたのです。 だから、あの映画の中では、岸旗江君が、柳の木のある小川の流れのそばをエンエンと歩く場面があります。そこへ、歌の文句は忘れてしまいましたが、「女よ、なぜ泣く・・・・・・」といつたような意味の歌謡曲が流れる趣向です。勿論、「愛染かつら」その他、ヒット映画の眞似をしたわけです。 「つまり日本の芸術は、そのもつとも新しいものも、なお古いものと手を切らず、その影響をうけていることがわかる。」と云われれば、その通りかもしれませんが、「女の一生」の場合は、今述べた通り、はつきりと意識的にそういうことをやつてみたのでした。(「歌舞伎のこと」映画評論1953年9月号/下線部は原文では踊り字) ◯備考 ・撮影は1948年3月上旬に井手・伊藤武郎の製作で始まったが、第3次東宝争議に伴う会社側の撮影所休業宣言(4月30日)のため『白い野獣』『ジャコ万と鉄』『青い山脈』とともに一時中断される。争議解決後の11月11日に撮影が再開されたが、その際に製作が東宝から藤本プロに移管される(この時点で主要スタッフである井手、伊藤、藤本眞澄、亀井文夫、宮島義勇はいずれも東宝を退社している)。途中スタジオ火災(12月9日)などに見舞われるが、翌1949年1月4日に完成した。 ・本作品の利益配分金を含む争議妥結金1500万円が東宝から日映演に返還され、それを元に製作された『暴力の街』は戦後独立プロダクション運動の先駆となった。 ◯参考資料 「女の一生」興行検討(キネマ旬報業界特報第48号・1949年2月11日発行) 女の一生(映画季刊第2集・季節社・1949年2月28日発行) 映画紹介 女の一生(産業南日本1949年2月号・南日本新聞社) 映画物語 女の一生(瓜生健兒・婦人生活1949年2月号) 劇映画における記録的手法について(山本嘉次郎+亀井文夫・キネマ旬報1949年3月上旬号) 『女の一生』の一日の撮影を解剖する(新映画1949年3月号) 女の一生(明るい農家1949年3月号) 陽春の日本映画 各社のスケジュールから(登川直樹・キネマ旬報1949年4月上旬号) 一九四九年度上映作品一覧(映画評論1949年12月号) 1949年度封切内外作品目録(キネマ旬報1950年2月下旬号) 「天皇」と呼ばれた男 撮影監督宮島義勇の昭和回想録(山口猛編・愛育社・2002年10月20日発行) 文化と闘争 東宝争議1946-1948(井上雅雄・新曜社・2007年2月28日発行) 映画年鑑1950年版
by vince_et_marcel
| 2017-07-17 23:01
| 研究
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Comments(2)
Commented
by
vince_et_marcel at 2017-07-22 00:19
・シナリオ情報を追加。
・同時代批評に平井雄次、吉村公三郎、小林桂三郎、匿名氏「S」、増淵玉枝、牧瀬菊枝論文を追加。 ・参考文献に映画季刊、産業南日本、婦人生活、新映画、明るい農家の各記事を追加。
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by
vince_et_marcel at 2018-04-30 04:27
井手俊郎の述懐を追加。
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