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◯作品データ 公開日:1958年10月7日(東宝) 同時上映:女探偵物語 女性SOS(丸林久信) 尺数:8巻2133米(東宝スコープ) スタッフ 監督:岡本喜八/製作:金子正且/原作:石坂洋次郎『若い娘』/脚色:井手俊郎/撮影:小泉福造/美術:北辰雄/録音:伴利也/照明:金子光男/音楽:馬渡誠一 キャスト 石浜カナ子(雪村いづみ)同 タマ子[その妹高校生](笹るみ子)同 美保子[その母](三宅邦子)柴田澄子(野口ふみえ)同 善吉[その父](加東大介)同 千枝[その母](沢村貞子)野村友子[女子大生](水野久美)野村大助[その弟・高校生](高嶋稔)同 浩太郎[その父・大学教授](上原謙)川崎光夫[医大生](山田真二)橋本実[同](桐野洋雄)田中誠三[同](ミッキー・カーティス)渡辺(笠原健司)主事(沢村いき雄)学生A(山田彰)同B(岩本弘司)同C(中山豊) ※日本映画紹介(キネマ旬報1958年10月上旬号)を参考にした ◯封切成績 キネマ旬報1958年11月下旬号「都内・興行景況」より。 若い娘たち(10.7~10.13) 日本劇場 2万6706人 374万0859円 35.5% 新宿東宝 9531人 88万1060円 32.0% 浅草宝塚 1万1700人 131万0989円 24.0% ※10月第2週は、松竹:『有楽町0番地』『紅蝙蝠』、大映『日蓮と蒙古大襲来』(続映)『おーい、中村君』、東映:『柳生旅ごよみ 女難一刀流』『波止場がらす』、日活:『夜の狼』『第3号倉庫』、新東宝『新日本珍道中 東日本の巻』を上映。 ◯シナリオ ◯同時代批評 ◯受賞 ◯井手俊郎の述懐 なし ◯備考 ・1951年の『若い娘たち』の再映画化。岡本喜八にとってはデビュー作『結婚のすべて』(白坂依志夫脚本)に次ぐ作品であり、雪村・山田・上原などキャストも重複している。岡本は以下のような述懐を残している。 ◯若い娘たち この、私の処女作への藤本さんの採点は、「八十点と言いたいところだが、ま、七十点」で、減点の理由は、「テンポの良過ぎるのは、ノーテンポに等しい」であった。が、つづいて、またポーンと「若い娘たち」を渡された。 ・長部日出雄はこの水増しされたロカビリー場面について以下のように評している。 当時の岡本喜八は、作品にロカビリアンを登場させることでロカビリー監督と呼ばれた。第二回作『若い娘たち』(昭33・井手俊郎脚本)の後半、大学祭の場面が、彼のロカビリー趣味のもっとも横溢したシーンである。が、私には彼のロカビリー・シーンがきわめて珍妙で泥臭いものに感じられた。といって、岡本喜八が日本的ロカビリーのカリカチュアライズを企図していた形跡もない。彼は文字通り現代のリズムとしてロカビリーを自分の映画に採り入れている様子であった。にもかかわらず、彼のロカビリー・シーンに「現代」の息吹きはまるで感じられなかった。(略)(長部日出雄「日本の映画作家6 岡本喜八」) ・カナ子に関するメインのストーリー展開は前作とそれほどの異同はないが、サブの人物設定にはいくつかの変更がある。最も大きな変更点は、友子が野村の娘および大助の姉となっているところであり、カナ子(および美保子・タマ子)との鏡像的な対関係がよりはっきりと示されている。また、前作とは正反対に美保子は野村との再婚話を受け入れるであろうことが示唆されている。 ・原作および第1作・第3作に登場する炬燵の中で足が触れた云々を言い争う挿話は、映画館でのやり取りに置き換えられている。 ・大学祭でカナ子が観るのは前作では『ロミオとジュリエット』であったが、この作品ではテニスの男女混合ダブルスの対抗戦となっている。 ・明星1958年11月号の紹介記事によると、ミッキー・カーチスが劇中で歌うのは「筍ロック」「落第ブルース」(混ぜこぜにして歌っているので同じ曲の違うパートなのか、違う曲を続けて歌っているのかよく分からない)。バックバンドは時期的にアイヴィ・ファイヴと思われる。 ・善吉が店の売物である『オール讀物』を読んでいて千枝に取り上げられる挿話は前作を踏襲したものであるが、シナリオとは異なり完成作品ではさらに善吉が隠し持っていた『漫画讀本』を読む場面が追加されている。 ◯参考資料 日本映画紹介(キネマ旬報1958年10月上旬号) 若い娘たち(明星1958年11月号) 1958年封切日本映画一覧表(キネマ旬報1959年2月上旬号) 日本映画一九五八年 一つの新人作家論(映画芸術1959年3月号) ※署名「F」。沢島忠とともに言及。 岡本喜八 結婚のすべて 若い娘たち(浜田琉司・映画芸術1959年3月号) 新・監督研究6 岡本喜八(キネマ旬報1962年10月上旬号) 日本の映画作家6 岡本喜八(長部日出雄・映画評論1965年3月号) 映画年鑑1960年版 プロデューサー人生・藤本真澄 映画に賭ける(尾崎秀樹編・東宝出版事業室・1981年12月1日発行)
by vince_et_marcel
| 2018-01-02 03:56
| 研究
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