カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 01月 2021年 07月 2021年 01月 2020年 09月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 04月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 07月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 09月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 02月 2015年 04月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 01月 2011年 10月 2011年 05月 2011年 04月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2008年 12月 2008年 10月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 11月 2007年 09月 2007年 07月 フォロー中のブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
ブログパーツ
|
◯作品データ 公開日:1971年9月24日(東宝) 同時上映:父ちゃんのポーが聞える(石田勝心) 尺数:6巻2425米(スタンダード・フジカラー) スタッフ 監督:森谷司郎/製作:田中収/原作:三島由紀夫/脚本:井手俊郎/撮影:中井朝一/美術:阿久根巌/録音:伴利也/照明:高島利雄/編集:池田美千子/音楽:渋谷毅/助監督:大森健次郎/スチル:吉崎松雄 キャスト 久保新治(朝比奈逸人)宮田初江(小野里みどり)川本安夫(佐々木勝彦)千代子(木内みどり)久保とみ(小田切みき)同 宏(越智光宏)宮田照吉(石山健二郎)灯台長(桑山正一)奥さん(斉藤美和)大山十吉(藤田進)竜二(橋本宏行)宗やん(小川寿一)勝やん(中山次男)歌島丸船長(下川辰平)行商人(三谷昇) ※日本映画紹介(キネマ旬報1971年10月下旬号)を参考にした ◯封切成績 キネマ旬報1971年11月上旬号「映画館」より 松竹 さらば掟/人間標的 1週目 1万3150人/2週目 8860人 東宝 裸の大将/西のペテン師東のサギ師 1週目 1万1100人/2週目 5630人 父ちゃんのポー/潮騒 1週目 1万8310人 東映 荒野の渡世人/手八丁口八丁 1週目 1万9500人/2週目 1万1050人 ダイニチ 朝霧/夕陽の丘/非行少年 1週目 6810人/2週目 4220人 キネマ旬報1971年11月下旬号「映画館」より 松竹 泣いてたまるか/喜劇夜光族 1週目 1万1790人/2週目 7330人 東宝 父ちゃんのポーは聞える/潮騒 2週目 1万2700人/3週目 8850人 東映 お礼参り/悪親分対代貸 1週目 2万1530人/2週目 1万3960人 ダイニチ 片足のエース/若き日の講道館 1週目 6000人/2週目 3680人 ◯シナリオ シナリオ1971年10月号 ◯同時代批評 日本映画批評 潮騒(今野雄二・キネマ旬報1971年11月下旬号) 読者の映画評(永井朋子・キネマ旬報1971年11月下旬号) 読者の映画評(黒田邦雄・キネマ旬報1972年9月下旬号) ◯受賞 なし ※キネマ旬報1971年ベスト・テンでは白井佳夫が9位票を投じている。 ◯井手俊郎の述懐 (略)大体私は三島さんに会った時、黙っていればいいのに、つい一言二言つまらないことを云っては軽蔑されたり皮肉を云われたりした。百万円煎餅とスタアと憂国をオムニバスでやりたいと云ったら、オムニバスって三本分原作料をくれるの? 一本分だったらつまらんなあ、そんなのいやだよ、ハッハッハとやられた。去年の夏、国立劇場に玉三郎を見に行って、ロビーでバッタリ会って、この時もついうっかり玉三郎のことを綺麗だと云ったら、ああ綺麗だねえと案外素直に同意してくれたのでホッとして、それだけでやめとけばよかったのに、つい図に乗って、お芝居も冷静でいいなんて口をすべらしたら、とたんにジロッと横眼で軽蔑された。そして十一月のある朝、テレビで見てたら、防衛庁のバルコニーで演説して、そのうちにとうとう死んでしまって、その時防衛庁長官が迷惑だと云った。防衛庁長官に迷惑だと思わせるなんて偉い人だなと思ってたら、その後毛沢東はじめ世界中から日本の軍国主義がチェックされてきたので、これも三島さんのおかげだと感謝して、今こそ彼にノーベル賞をなんて思ったら、急に潮騒をシナリオにすることになって、どうしようかと思ったけど、もういないからハッハッハと笑われることもないだろうと思って、やってみたら、この小説がまた文庫本の解説によると、これは小説じゃなくて物語だそうだけど、なるほどそうなると、物語はちょっとでも勝手に変えるわけにはいかない。結局今度も原作そっくりになってしまった。ラストなんか原作の最後の文章をそっくりそのままタイトルにして入れてしまった。全くなさけない。でも、どう考えてもあそこを絵にすることが出来ない。演出家にあやまって、そのまま押しつけてしまった。何とかしてくれるだろうと思うけれど、ほんとに恥かしい。ごめんなさい。(「創作ノート 潮騒の脚色」シナリオ1971年10月号) (略)井手 (略)「潮騒」は「伊豆の踊子」とか、アイドルタレントを売り出すのに、一番手頃なんだよね。それだけに監督が野心を持って、色々やるべきだと思うんだよ。あの原作なら、会社は色々やらせてくれるんだから。僕が(「潮騒」昭和46年東宝)やったのは、森谷(司郎)君が主役の俳優を素人でやろうと言ったから。あの島で、新藤(兼人)さんの「裸の島」みたいなものをギリシャ神話的にとか、そういう意気込みでね。(略)(Scenario forum 映画をより面白く見る方法(36) シナリオ1985年12月号) ◯参考資料 邦画新作情報(キネマ旬報1971年6月下旬号) さわやかなラブシーン(週刊平凡1971年9月16日号) 森谷司郎の「潮騒」(キネマ旬報1971年10月上旬号) 興行価値(署名「T」・キネマ旬報1971年10月上旬号) 映画年鑑1973年版 たったひとり(郷ひろみ・小学館・1980年10月18日発行) 森谷司郎監督の発言(キネマ旬報1992年11月上旬号) ※青森放送の鈴木信夫によるインタビューを採録・編集したもの。
by vince_et_marcel
| 2019-07-25 01:30
| 研究
|
Comments(1)
|
ファン申請 |
||